ブログ

耐震・リフォームチェック

2012.05.28
リフォームの相談があり、
現場チェックに行ってきました。
リフォームを提案するにあたって、
家の状態のチェックです。
床下、天井裏、普段は見えないところをしっかり確認。
以前、シロアリの消毒とチェックをされているそうです。

その時に、通路確保のために一部基礎の解体をしてました。
おっ!!鉄筋が入ってますね。
昭和56年以降、建築基準法が改正されていて、
構造の基準が大幅に改訂されました。
それ以前の建物には、無筋の基礎が多いのです。
基礎の中は、なかなかチェックできないのですが、
これで、基礎がしっかりしてることは確認できました。
強度に影響のあるような大きなクラックも見えなかったし、安心しました。
それと、、基礎の立ち上がりの配置を確認。
リフォームにあたって、耐震壁の下に基礎があることも大切なこと。
しっかり確認しておきたいですね。
続いて、天井裏。
こちらもビックリ。

小屋組みの梁が丸太を使ってしっかりと組まれていました。
なかなかみることは出来ないですよね。
少し前の古民家の調査から、引き続きですが、
このような現場を見させていただくだけでも、ワクワクしますね。
しかも、こちらも痛んでる様子はなし!
古い木造住宅の傷みやすい場所は、水廻りなんですが、
浴室等は、柱や土台が浴室床より深いため
腐食やシロアリの被害が多いのですが、
この対策もしっかりされていました。

今でこそ、浴室周りの基礎を高くする等で、
水やシロアリの対策をしっかりするのは当たり前ですが、
この当時は、意外と出来てない住宅が多いんですよね。
(あくまでも僕の経験上です。当然、しっかり施工されているところもあります)
こういう状況を確認すると、
ここのお家を建てた棟梁は、きっと木を大事に扱われてたのがよくわかります。
そして、大切に住まわれてたということですよね。
長期優良住宅とよく言われますが、
こんなに難しく考えるんじゃなく、
家を長持ちするポイントは、
住む人が家を大切に、気持ちを込めて住み、
メンテナンスもしっかりすることだと思います。
そんな家だから、家族をしっかり守ってくれるんだと思います。
こういう想いの詰まった家づくりをしていきたい。
そして、家を大切にし、楽しく暮らしていけるお手伝いができれば、
こんな嬉しいことはない。

最新記事

  • カテゴリー

  • アーカイブ